ガジェットについて~明確な定義はない
ガジェットとは、もともとは一般的には小物や道具と言う意味を持つ言葉です。使用される業界などによって、その業界独自の意味を加味されて使用されることがほとんどで、たとえば演劇や映画の世界においては、ストーリー運びに必要な小道具であったり、ストーリー上の仕掛けと言った意味を持って使用されます。そして、パソコンやコンピューターなどのITの世界においては、携帯用の電子機器を指す言葉として使用されています。またそこにプラスして、何か面白い機能を持った道具、目新しさを持った道具という意味を持って使用されることも多いようです。
それでは具体的に、ITの世界におけるガジェットにはどのようなものがあるのかを考えてみると、デジタルカメラやICレコーダー、携帯ゲーム機や携帯オーディオプレイヤーなどがその一例としては挙げられます。また多機能の携帯電話もガジェットに該当すると考えられており、爆発的な勢いで普及したスマートフォン、パソコンの代わりに使用している人も多くなってきているタブレット端末もガジェットと言うことができます。ちなみに、何がガジェットに該当するのかと言う点については、実は厳密な決まりやくくりと言うのはありません。ですから、パソコン周辺機器、たとえばUSBメモリやウェブカメラなどについても、ガジェットだととらえることも可能なのです。
ガジェットに該当すると思われる製品が誕生し、世に登場したばかりの時の姿と言うのは、持ち運びするのに苦労しそうなほどに大きく、重量感があるものであったり、武骨なデザインであったりするものがほとんどでした。それが、技術の進歩と共に小型化、軽量化されていき、デザインもスタイリッシュに、そして女性が持つのにも抵抗がないものへと変貌していきました。加えて、本来の機能以上の、様々な機能も付け加えられ、今では、生活をある時は便利に、ある時は楽しく演出してくれる存在にまで成長しています。